すべての旅には、人と人をつなぎ、世界を前へと動かす力を秘めています。
だからこそ私たちは、持続可能なイノベーションと、長く使うことができる耐久性の高い製品づくりを通じて、
地球への影響を減らすことに真摯に取り組んでいます。
サステナビリティへの取り組み
100年以上にわたり、4輪のスーツケースや3点ロックシステムなどの先進技術を生み出してきたサムソナイトは、耐久性においても業界でのリーダーシップを発揮してきました。しかし、私たちの挑戦はこれからも続きます。
環境への負荷を軽減するためのイノベーションに取り組み、最先端の技術を活かした限定コレクションを通して最新の素材や技術を発信し、未来への可能性に向けた新しいアイデアを生み出しています。
「Proxis Circular Limited Edition」は、廃棄物や生物由来の廃棄物を原料としたバイオサーキュラー素材を採用した、当社初のスーツケースで、飲食店から回収した廃食用油や菜種油などの植物由来の原料を活用しています。
本モデルは、製品重量ベースで65%にバイオサーキュラー素材および再生素材を使用しており、外装にはISCC PLUSのマスバランス方式に基づき、少なくとも75%の再生廃食用油由来素材を採用しています。
もっとも持続可能な製品とは、“長く使える製品”です。サムソナイトは、長年にわたり高品質で機能的、
そして耐久性のある製品を設計・製造してまいりました。
私たちの製品は、過酷な条件に耐えられるかを証明するために徹底的にテストされています。
製造パートナーの多くは現地にラボを設け、厳格な試験と検証を実施しています。
私たちは1976年から、製品の修理サービスを提供してまいりました。
私たちは、製品の修理可能性をさらに向上させるための取り組みを行っています。製品の設計段階から修理性を考慮することで、分解しやすい構造の採用を進めています。素材および製造工程における当社の包括的な製品保証の一環として、現在では世界約70か国において修理サービスを展開しています。
修理内容などの詳細は下記サービスセンターをご利用ください。
耐久性を保ちながら再生素材などの持続可能な素材を積極的に取り入れることで、環境負荷の削減に取り組んでいます。
2025年には、サムソナイトの売上の約52%が再生素材を一部使用した製品によるものでした。*
使用済みペットボトルから再生されたリサイクルPETプラスチックを一部使用した、初のコレクションを発表。 以降、内装生地や外装にも採用することで、継続的に拡大・発展させています。
ヨーグルトカップなどの家庭ごみ由来の再生ポリプロピレンを一部に使用した、当社初のスーツケース「Samsonite S’Cure Eco」を発売。現在では、複数のハードケースにも同素材を採用しています。
プラスチック以外のリサイクル素材の採用を拡大する中で、使用済みのリサイクルアルミニウムをつかった製品を発表しました。たとえば「ESSENS Limited Edition」では、航空機や空き缶などから回収されたアルミニウムをプルハンドルに採用しています。現在、「Paralux」および「Essens」において、リサイクルアルミニウムを採用しており、今後は主力製品への展開をさらに拡大してまいります。
*多くの製品の内装生地に再生素材を使用していますが、現在では外装やプルハンドルチューブといった主要部品にも採用の幅を広げています。 2025年時点で、当社製品における再生素材の使用率は、製品全体の重量に対して約0%から85%までと、製品ごとに幅があります。
私たちは、お客様が製品の役目を終えた後に、リサイクルや再活用を行えるよう、どのような支援ができるかを検討しています。
2025年には、循環型デザインへの革新的な取り組みとして「Essens Circular Limited Edition」を発表しました。外装には、重量比で少なくとも80%の再生素材を使用し、そのうち約35%は回収されたスーツケース由来の再生ポリプロピレンを使用しています。これらは、回収された製品を粉砕・加工し、その他のポストコンシューマー素材と組み合わせて活用したものです。本モデルは、循環型デザインとサステナブルな取り組みが評価され、「Henry Van de Velde Awards 2026」においてGold Awardを受賞しました。
米国フロリダ州ジャクソンビルの物流拠点では修理ができない破損した製品や返品された使用不能な製品のうち、修理用パーツとして再活用される製品、ならびに販売できない在庫を、毎月回収・管理しています。2025年には、修理や再利用ができない製品の回収およびリサイクルに向けた取り組みを、パートナー企業との連携により拡大しました。これらの製品は、屋外用ベンチや舗装材などへ再生され、廃棄物の埋立処分を回避しています。
※再生素材の重量比率は、Essens™ Circular Spinner 75を基準とした数値です。Spinner 55などの小型サイズでは、若干異なる場合があります。
2023年に当社が所有・運営する小売店舗、製造施設、物流拠点、オフィスにおいて、100%再生可能電力への切り替えを完了しました。これは、当初の目標より2年早い達成となります。 この成果は、敷地内の太陽光発電設備の設置、グリーンパワープログラムへの参加、再生可能エネルギー証書(REC)の購入など、複数の取り組みにより実現しました。
ベルギーのオウデナールデやインドのナシクにある製造・物流拠点では、すでに自社設備による太陽光発電を導入しています。
当社の温室効果ガス排出の大部分は、製品に使用される素材に起因しています。そのため、リサイクルポリエステル、リサイクルポリプロピレン、リサイクルポリカーボネート、さらにはリサイクルアルミニウムといった、低炭素素材の使用拡大に重点的に取り組んでいます。
この取り組みをより明確な形で推進するため、私たちは2030年までに、調達した製品およびサービスからの排出量を、2022年比で総利益の単位ごとに52%削減するという目標を掲げました。 この目標は、科学的根拠に基づいた国際的な気候目標イニシアチブ「Science Based Targets initiative(SBTi)」によって認証されています。
廃棄物を削減するため、組織全体でサステナブルなパッケージングに関する基本方針を策定しました。その内容は、使用素材の削減、再利用・リサイクル可能な包装の使用、そして可能な限り環境負荷の少ない素材を優先的に採用することを柱としています。 2025年には、当社の方針に基づいた「Sustainable Packaging Guidance」を策定しました。2026年以降は、このグローバルガイドラインを各チームに展開し、導入を進めてまいります。
当社のビジネスおよびサステナビリティ推進の原動力は、従業員一人ひとりの力です。2024年末までに全従業員に専門的な成長の機会を提供するという目標を、予定より1年早く達成しました。
リーダーシップ研修、スキル開発、パフォーマンスマネジメントツールの提供など、多様な機会をすべての従業員に対して用意しており、従業員が持てる可能性を最大限に発揮できるようサポートするという私たちのコミットメントに基づいています。
私たちはグローバルブランドとして、さまざまな国籍やバックグラウンドを持つ従業員が集まる文化を築いています。サムソナイトが歓迎される場所であり、全てのチームが共に成長し、繁栄できるような職場環境と企業文化を創造することを目指しています。
年2回実施しているカルチャー&インクルージョン調査では、従業員からの貴重な意見を収集しています。このフィードバックを基に、当社は継続的な成長を支える重要な領域として、イノベーション、貢献の認識、専門的成長性、そしてチームワークを優先事項として位置づけ、取り組んでいます。
私たちは、サプライヤーと密に連携し、公正で安全な労働環境の推進に取り組んでいます。本チャーターは、当社のサプライヤー行動規範であり、サプライチェーンにおける人権尊重のための10の基本原則を定めています。加えて、当社はサプライヤーに対し、同様の原則を自らの取引先にも共有することを求めています。
また、一部のサプライヤーをグローバル・ソーシャル・コンプライアンス・プログラムに登録し、監査を実施しています。年間を通じてサプライヤー向けの研修などの活動を実施し、社会的コンプライアンスに対する理解促進と、今後の認証や監査に向けたパフォーマンス向上を支援しています。
私たちは、透明性を重視しています。サムソナイトグループでは、2017年よりサステナビリティへの取り組みを継続的に開示しており、現在もその姿勢を貫いています。
2020年には、サステナビリティ戦略「Our Responsible Journey-責任ある旅路-」を策定しました。この戦略は、115年にわたる 革新の歴史を基盤にしており、2030年に向けた意思決定の指標となるものです。