すべての旅には、人と人をつなぎ、世界を前へと動かす力を秘めています。
だからこそ私たちは、持続可能なイノベーションと、長く使うことができる耐久性の高い製品づくりを通じて、
地球への影響を減らすことに真摯に取り組んでいます。
サステナビリティへの取り組み
100年以上にわたり、4輪のスーツケースや3点ロックシステムなどの先進技術を生み出してきたサムソナイトは、耐久性においても業界でのリーダーシップを発揮してきました。しかし、私たちの挑戦はこれからも続きます。
環境への負荷を軽減するためのイノベーションに取り組み、最先端の技術を活かした限定コレクションを通して最新の素材や技術を発信し、未来への可能性に向けた新しいアイデアを生み出しています。
たとえば2025年に発売される限定モデル「Proxis Circular」は、60%以上がバイオサーキュラー素材と再生素材でつくられています。外装には、飲食店から回収した廃食用油を原料とする、超軽量かつ高い耐久性を誇るRoxkin™素材を採用しています。
もっとも持続可能な製品とは、“長く使える製品”です。サムソナイトは、長年にわたり高品質で機能的、
そして耐久性のある製品を設計・製造してまいりました。
私たちの製品は、過酷な条件に耐えられるかを証明するために徹底的にテストされています。
製造パートナーの多くは現地にラボを設け、厳格な試験と検証を実施しています。
私たちは1976年から、製品の修理サービスを提供してまいりました。
近年では、製品の設計段階から修理性を考慮し、コレクション全体での部品の一貫性を高め、クリップ式部品やリベットの代わりにネジを使用するなど、分解しやすい構造の採用を進めています。 素材および製造工程における当社の包括的な製品保証の一環として、現在では世界約70か国において修理サービスを展開しています。
修理内容などの詳細は下記サービスセンターをご利用ください。
耐久性を保ちながら再生素材などの持続可能な素材を積極的に取り入れることで、環境負荷の削減に取り組んでいます。
2024年には、サムソナイトの売上の約47%が再生素材を一部使用した製品によるものでした。*
使用済みペットボトルから再生されたリサイクルPETプラスチックを一部使用した、初のコレクションを発表。 以降、内装生地や外装にも採用することで、継続的に拡大・発展させています。
ヨーグルトカップなどの家庭ごみ由来の再生ポリプロピレンを一部に使用した、当社初のスーツケース「Samsonite S’Cure Eco」を発売。現在では、複数のハードケースにも同素材を採用しています。
プラスチック以外のリサイクル素材の採用を拡大する中で、使用済みのリサイクルアルミニウムをつかった製品を発表しました。たとえば「ESSENS Limited Edition」では、航空機や空き缶などから回収されたアルミニウムをプルハンドルに採用しています。 現在では主力製品にも広げる取り組みを進めています。
*多くの製品の内装生地に再生素材を使用していますが、現在では外装やプルハンドルチューブといった主要部品にも採用の幅を広げています。 2024年時点で、製品に使用されている再生素材の重量比の割合は、0%から75%の範囲に及びます。
私たちは、お客様が製品の役目を終えた後に、リサイクルや再活用を行えるよう、どのような支援ができるかを検討しています。
その可能性を示す一例として、2024年には循環型デザインへの革新的な取り組みとして「ESSENS Limited Edition」を発表しました。この製品の外装には、重量比で35%以上が回収されたスーツケース、そして45%以上がその他の再生素材で構成されています。
これまでに、ヨーロッパやアジアの各地であらゆるプロジェクトを展開してきました。たとえばインドネシアでは、2000点以上のスーツケースを回収し、アップサイクル団体「WERGUD」との協業のもと、それらをカラフルなテーブルやフロアマット、子どもたちの遊び場へと生まれ変わらせ、ジャカルタのHang Tuah公園のコミュニティスペースを再生しました。
2023年に当社が所有・運営する小売店舗、製造施設、物流拠点、オフィスにおいて、100%再生可能電力への切り替えを完了しました。これは、当初の目標より2年早い達成となります。 この成果は、敷地内の太陽光発電設備の設置、グリーンパワープログラムへの参加、再生可能エネルギー証書(REC)の購入など、複数の取り組みにより実現しました。
ベルギーのオウデナールデやインドのナシクにある製造・物流拠点では、すでに自社設備による太陽光発電を導入しています。
当社の温室効果ガス排出の大部分は、製品に使用される素材に起因しています。そのため、リサイクルポリエステル、リサイクルポリプロピレン、リサイクルポリカーボネート、さらにはリサイクルアルミニウムといった、低炭素素材の使用拡大に重点的に取り組んでいます。
この取り組みをより明確な形で推進するため、私たちは2030年までに、調達した製品およびサービスからの排出量を、2022年比で総利益の単位ごとに52%削減するという目標を掲げました。 この目標は、科学的根拠に基づいた国際的な気候目標イニシアチブ「Science Based Targets initiative(SBTi)」によって認証されています。
廃棄物を削減するため、組織全体でサステナブルなパッケージングに関する基本方針を策定しました。その内容は、使用素材の削減、再利用・リサイクル可能な包装の使用、そして可能な限り環境負荷の少ない素材を優先的に採用することを柱としています。 2025年からは、これらの方針を段階的に事業全体へと展開していく予定です。
当社のビジネスおよびサステナビリティ推進の原動力は、従業員一人ひとりの力です。2024年末までに全従業員に専門的な成長の機会を提供するという目標を、予定より1年早く達成しました。
リーダーシップ研修、スキル開発、パフォーマンスマネジメントツールの提供など、多様な機会をすべての従業員に対して用意しており、従業員が持てる可能性を最大限に発揮できるようサポートするという私たちのコミットメントに基づいています。
私たちはグローバルブランドとして、さまざまな国籍やバックグラウンドを持つ従業員が集まる文化を築いています。サムソナイトが歓迎される場所であり、全てのチームが共に成長し、繁栄できるような職場環境と企業文化を創造することを目指しています。
年2回実施しているカルチャー&インクルージョン調査では、従業員からの貴重な意見を収集しています。このフィードバックを基に、当社は継続的な成長を支える重要な領域として、イノベーション、貢献の認識、専門的成長性、そしてチームワークを優先事項として位置づけ、取り組んでいます。
私たちは、サプライヤーと密に連携し、公正で安全な労働環境の推進に取り組んでいます。完成品のサプライヤーと、特定の原材料および部品サプライヤーには、当社の倫理規定への署名を求めています。このチャーターは、サプライチェーンにおける人々を守るための10の重要な原則を定めたものです。加えて、当社はサプライヤーに対し、同様の原則を自らの取引先にも共有することを求めています。
また、一部のサプライヤーをグローバル・ソーシャル・コンプライアンス・プログラムに登録し、監査を実施しています。年間を通じてサプライヤー向けの研修などの活動を実施し、社会的コンプライアンスに対する理解促進と、今後の認証や監査に向けたパフォーマンス向上を支援しています。
我們重視透明性,自 2017 年起 Samsonite 集團便開始公開報告永續進程,並持續更新。
2020 年,我們推出永續發展策略「Our Responsible Journey」,承襲 115 年創新精神,為 2030 年的目標奠定方向。